・・・・・・・・・・・・
2020.10.29 第2回三重県環境影響委員会の傍聴に参加
・・・・・・・・・・・・ 2020.10.24 同事業の環境影響評価準備書を対象に、三重県環境影響評価条例に基づく聴取会に参加。
加太の自然を守る会から4名が陳情
(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業の中止を求める請願書
【請願趣旨】
現在、三重県亀山市、津市、伊賀市にまたがる布引山地北部の尾根に大規模な風力発電所を建設する計画が、事業者(株式会社シーテック)により進められています。
風力発電所はこれまで多くの地域で被害が確認されており、亀山市加太地区に建設された場合、「超低周波音及び低周波音と反響音などによる人体への影響」、「土砂災害の恐れ」、「自然生態系への影響」、「地域過疎化の恐れ」などの大きな問題を伴います。
今春、「加太の自然を守る会」から 『 「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業」の中止を求める署名提出及び要望について 』を4月末に亀山市長へ、5月末に三重県知事へ4713筆(加太地区:543筆、他地区:4170筆)の署名と要望書を提出しました。 加太地区住民においては半数以上の署名が寄せられました。
当事業計画では、単機定格出力2,000KW級~4,000KW級の風力発電機を最大40基設置する計画です。また、加太地区は四方を山々に囲まれたすり鉢状の地形です。これらにより、予想以上の超低周波音及び低周波音と反響音による影響が周辺住民に懸念されます。特に、加太小学校・加太保育園から風車までの距離が1.9km、と近すぎるため、児童・園児への健康被害が非常に懸念されます。
当事業計画地は、平成22年に指定された「亀山市西部森林地域及び関宿周辺地域関係鉱区禁止地域」に含まれています。当指定理由は、『水源のかん養、土砂流出災害の防止等を図る上で重要な地域である。また、鈴鹿山脈の東斜面は、著しく風化の進んだ鈴鹿花崗岩により構成されているため、斜面崩壊が起こりやすい。指定地域において鉱物の掘採が行われるならば、水源の確保に支障を生じるおそれがあり、また、土砂災害の発生のおそれが増大する。指定地域において鉱物を掘採することは、この地域の公益性と対比して適当でないと認められるので、鉱区禁止地域に指定する。』とあります。このような地域にて風力発電所の建設が行われることになれば、同じように土砂災害の発生のおそれが増大します。しかしながら、当事業着手前の環境影響調査は進められるのが現状です。
当事業開始後には、生態系が変化し、鹿、猪、猿等による農作物の被害拡大やコウモリ等の個体数減少などが予想されます。そのような開発行為は行うべきではありません。
加太地区は山あいの自然豊かな村です。この利点を活かし、加太小学校ではもち米、自然薯、サツマイモ等の栽培を全校で実施しています。また、加太保育園では近年田畑や川、森へ出掛け野外保育を進めています。その結果、最近ではこのような取り組みに賛同し、こうした環境の下で子育てを希望する家族の加太地区への移住、移住検討が増えてきています。しかし、加太地区への風力発電所設置計画等が浮上してくると超低周波音及び低周波音と反響音による環境被害を懸念し、加太地区へのこれからの移住検討者がいなくなり、加太地区の過疎化に拍車がかかる可能性があります。
こうした現状を鑑み、国に対し、「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業の中止を求める意見書」及び「住民合意による環境影響評価の進め方への見直しを求める意見書」の提出を請願するものであります。
【請願事項】
1. 株式会社シーテックの「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業」を始めとする
布引山地北部尾根付近への風力発電事業者による事業の中止。
2. 住民合意による環境影響評価の進め方への見直し。
「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業」の
中止を求める署名提出及び要望について
現在、三重県亀山市・津市・伊賀市にまたがる布引山地北部の尾根に大規模な風力発電所を建設する計画が進められています。風力発電所はこれまで多くの地域で被害が確認されており、亀山市加太地区に建設された場合、「低周波音と反響音などによる人体への影響」、「地域過疎化の恐れ」、「自然生態系への影響」、「土砂災害の恐れ」などの大きな問題を伴います。
よって、私たちはこのような風力発電事業ならびに当事業着手前の環境調査の中止を求める署名運動を展開した結果、「事業を中止すべき」とする下記の署名が寄せられました。
貴重な意見として事業者への反映を切にお願い致します。
1.署名数
4,713 筆
( 加太地区:543、他地区:4、713筆 )
2.要望
当事業概要では、事業主がこれまで運営してきたことがない巨大な風車(4000kW級)を使用する計画です。また、加太地区は四方を山々に囲まれたすり鉢状の地形です。これらにより、予想以上の低周波音と反響音による影響が周辺住民に懸念されます。
特に、加太小学校・加太保育園から風車までの距離が1.9kmと近すぎるため、児童・園児への健康被害が非常に懸念されます。
三重県におかれましては、「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業」に対し「事業の中止」への指導・勧告を切望致します。
1.署名数
3,492 筆
( 加太地区:516筆、他地区:2,976筆 )
1.開催日時 2018年 4月 8日(日) 19時~20時30分
2.開催場所 林業総合センター
三重県亀山市加太板屋4622-1 、 0595-98-0008
3.講演者 現役歯科医師、日本生態学会・日本野鳥の会会員
武田 恵世氏
4.テーマ 風力発電・低周波音被害について
現在、三重県亀山市、津市、伊賀市にまたがる布引山地北部の尾根に大規模な風力発電所を建設する計画が進められています。一見環境に優しい自然エネルギーと思われる風力発電ですが、建設に伴う環境破壊や聞こえない音(低周波音)による健康被害などの問題が各地から出てきています。
今回、現役歯科医師で日本生態学会でもご活躍され、環境保全の見地から活動されている武田恵世氏を講師に迎え、特別講演会を開催致します。
風車を建設してしまってから何かあっても遅い!風力発電って本当にエコなの?私達の暮らしにどんな影響があるの?低周波音って何?など、武田氏の講演を聴きながら、今一緒に学び考えませんか?
5.武田 恵世氏プロフィール
1957年三重県伊賀市生まれ。 大阪歯科大学卒業、歯科博士。
大阪大学附属病院、天理病院をへて、三重県伊賀市上野桑町で歯科医院を開業。
日本生態学会、日本鳥学会会員
伊賀市環境保全市民会議レッドデータブック作成委員会委員長
環境省希少動植物種保存推進員
三重県公共事業環境検討協議会委員
介護認定審査会委員
三重県レッドデータブック作成委員会委員など。
【著書】 『風力発電の不都合な真実』 (アットワークス)
『自然エネルギーの罠』 (あっぷる出版社)、
『伊賀のレッドデータブック』、『三重県レッドデータブック』 (いずれも共著)など
【自然環境関係の論文】
風力発電機による鳥類の繁殖への影響、日本列島におけるタカの渡り、
カモ科鳥類が越冬する池の環境条件など